NFTが売れないなぁ・・・って悩んでいませんか?
「〇〇のツイートのNFTが2億円!」
「子どもが描いたNFTが80万円!」
こんなニュースを見て、「NFTってラクに稼げそう」と思いNFTを売り始めた人も多いのではないでしょうか。
確かに、NFTの可能性って無限にある気がしますよね!
あなたはどうでしょうか?
やってみたけどほとんど売れていない、とか1個も売れていない・・・
そんな悩みを抱えていませんか?
はじめに
twitterを見ていると、人気のコレクションに関するツイートが毎日流れてきます。
どうしても売れている人の情報がたくさん流れてくるので、売れていない自分への自己否定感を感じてしまうこともあるでしょう。

でも大丈夫。
ほとんどの人が売れていません!
NFTコレクション運営に成功している人ももちろん多いですが、目立っているので余計にそう感じてしまいますよね。
実際は全然売れずに、時にはやめていく人の方が圧倒的に多いです。
ボクがNFTを本格的に見始めたのは2021年9月頃からですが、ほんの半年の間ですっかり見なくなったコレクションは数知れません。
半年前から比べて見なくなった、とかではなく、2〜3ヶ月前にスタートしたはずなのに見なくなったなぁ、とかのレベルもあります。
日本のNFT人口が少ない、買う人が少ないことも関係なくはないでしょう。
ですが、もしかするとまだまだコレクション運営の改善の余地があるかもしれません。
そこで、少しでも失敗の確率を減らすための改善方法をご紹介します。
今一度コレクション運営について見つめ直すキッカケになれば嬉しいです。
これからNFT販売を始めようと思っている人にもぜひ参考にしてみてほしいと思います!
リスペクトしているからです
はじめにお伝えしたいのですが、ボクはNFTクリエイターさんを心から尊敬しています。
これからも素敵な作品をたくさん見ていきたいので、リスペクトと応援の意味を込めてこの記事を書いています。
なので、上から目線だとかそういったことはマジで一切ありません。
実は、自分でNFTのコレクション運営をしたことがあったんです。
でも今の自分ではここにフルスイングできない・・・と思ってすぐに手を引きました。
だからこそ、NFTコレクション運営を続けているクリエイターさんたちのことを余計にリスペクトしているのかもしれません。
つまりこの記事では、過去のボクのコレクション運営における失敗と、クリエイターさんへの期待が多いに盛り込まれています。
※これからNFTを始めたいという人はこちら!
※NFTにまつわる用語をまとめました、知らない言葉の解決になれば幸いです
3つの落とし穴
NFTコレクションを作ろう!と思って参入してみたはいいもののなかなかうまくいかない・・・
もしかしたら、こんなふうに考えていたことはありませんか?
①簡単に売れると思ってないですか?
いや、もちろんそんな風には思っていないと思うんですよ。
でも中にはそういう雰囲気が透けてみえてしまうコレクションもあります・・・。
今一度こんなところをチェックしてみませんか?
☑️小学生の絵でも売れるなら簡単に売れると思っていないか?
☑️ ピクセルアートなら絵心なくてもイケると思っていないか?
☑️ ジェネラティブで出せばイケると思っていないか?
小学生の絵でも売れるなら簡単に売れると思っていないか?
ーZombie Zoo Keeper(ゾンビ飼育員)のNFTが80万円で売れた、しかも作者は小学3年生ー
こんなニュースを目にしたことはありませんか?
2021年からNFTをやっている人ならみんな知っているでしょう。
もちろん事実で、作者はある日本人の小学生です。
このニュースをきっかけに、「簡単に売れそう!」なんて思った人もいるかもしれません。

Zombie Zoo Keeperは世界的に有名なコレクションとなりました。
先行者優位であったことはあると思います。
インフルエンサーに見つかったことはラッキーだったかもしれません。
でもそれを上回る努力があったことは間違いありません。
同年代のこどもたちが遊んでいる間に毎日2〜3枚の絵を仕上げて、休日には6〜7枚完成させる。
お母さんは東京藝術大学の非常勤講師かつアーティストであり、こどもの挑戦をフルコミットで応援している。
同じようにやったからといって必ず成功することはないですが、成功の裏にはラッキーだけではない努力が必ず隠れています。そして、そのプロセスやヒストリーを含めて評価される場合が多いです。
努力したからといって必ず報われることはありませんが、最低限「なめてかからない」ことです。
ピクセルアートなら絵心なくてもイケると思っていないか?
世界で一番有名なNFTのコレクションといえば、Crypto Punks(クリプトパンクス)ですよね。
24×24のドット絵で描かれた10,000点の似顔絵のコレクションです。

一見、誰にでも描けてしまいそうなこのドット絵が、何千万円、何億円という価格で取り引きされており、それが10,000体もあるんです(10,000体は全てバラバラの個体です)
ある人は言いました。
「ちょろい!ちょろい世界や!これなら今すぐ描けるで!」
「億は無理でも100万円くらいならすぐに稼げるのでは!?」
・・・そんなわけないですよね。
CryptoPunksには、「世界最古のNFTコレクション」という絶対無二の看板がついています。
(実際にそうかどうかは置いておいて)
そして、CryptoPunksが高額なのは「CryptoPunksだから」です。
皆がCryptoPunksは価値のあるものだと認識している共同幻想が出来上がっています。
ボクがCryptoPunksをマネして描いても、それはただの模倣でしかありません。
絵が得意でない人がNFTを始めるのに、ピクセルアート(ドット絵)から始めるのは、NFTに触れるという意味では悪くないと思います。
試しにボクもつくってみました。

【Pixelable】というアプリで簡単につくることができました。
でもこれ、、、お金やETHを出して買いますか?(笑
日本だけでも有名なピクセルアーティストの人はゴロゴロしているし、CryptoPunksのファンアートも多い。
ハッキリ言ってめちゃくちゃレッドオーシャンです。
やるなら、明確な勝算をもてるくらいのビジョンが必要です。
ジェネラティブで出せばイケると思っていないか?
ジェネラティブ(ジェネレーティブ)NFTとは、いくつかのパーツを自動的に組み合わせて生成されたNFT作品を大量につくる手法のこと。世界的に見れば一般的なコレクション方法で、先ほどのCryptoPunksもそうですね。
パーツの中にレアリティを持たせてレアキャラを生成することもできます。
コレクション感の演出もできますよね。
日本のNFT市場では購買人口が少ないこともあり、2021年まではジェネラティブのコレクションはあまり多く見られませんでした。10,000体の作品があったって、買う人が1,000人しかいなかったらどうやっても無理ですよね。
リーチするなら世界戦。
その中でも成功をおさめた日本の代表的なジェネラティブコレクションを簡単にみてみましょう。
★Generative masks by.takawo(2021年8月〜)
ー10,000点の作品が2時間で完売した日本発のジェネラティブコレクションで、2022年4月現在のvolume tradedは2,900ETH超え
★TPGC(Tokyo Pop Girls Collection) by.onigiriman(2021年12月~)
ー3,000点の作品が一晩で完売、4時間で約4,200万円の売り上げを記録
★LAG(Love Addicted Girls) by.Soudan NFT(2022年2月)
ー様々なクリエイターも参加したプロジェクトで4,000点の作品は1分で完売し、2022年4月現在のvolume tradedは509ETH
2022年に入ってジェネラティブコレクションはさらに活気を見せています。
特に大爆発したのが、★NTP(Neo Tokyo Punks)というコレクション。
クリエイターのNIKOさんを中心としたメンバーが手がけた2,222体のNFT作品が一瞬で完売し、1週間もたたないうちに総取引量が350ETHを超えました。
※1週間が経過しfloor priceは1ETH超え、volume tradedは800ETHを超えました!衝撃!!
こういった成功事例をみると、1枚1枚手作業で描いていくよりもよっぽど効率的に売れそうな気がしてきますよね?
ですがこれらのコレクションは、もともと1つ1つの作品の積み重ねで実績を残しているクリエイターさんであったり、綿密なマーケティングの上に成り立っていたりします。
さらに、コミュニティ運営やフォロワーの獲得、認知の拡大を駆使して、事前に大きな期待感を膨らませてくれました。コレクターからすると、「安心して買える」「絶対に確保しておきたい」という心理になりますよね。
「大量につくる=大量に売れ残る」というリスクがあります。
大量に売れ残っていると、買う側からすると「売れてないコレクションなのかな」とか、「運営を辞めちゃわないかな」といった不安がつきまといます。
ボクが初めて買った海外のNFTは、3,500点のジェネラティブコレクションでした。
もう半年以上たつのに、いまだに2,000点以上が売れていません。
なのでフロアプライス(最低価格)も当初のままだし、これだと流動性もないですよね。
いきなり何千点ものコレクションに挑戦することは、同時に大きなリスクを背負うことにもなります。
たくさんの人にリーチできますか?
海外のコレクターにも届く方法をとっていますか?
売れ残っても大丈夫だという作戦はありますか?
そこに綿密な戦略はありますか?
②影響力・拡散力を獲得していますか?
「いいもの作れば売れるっしょ」
「とりあえず出してみれば売れるっしょ」
ここまでラフに考えていなかったとしても、出せば売れる、くらいに思っている人はいませんか?
世界最大のNFTマーケットプライスであるopenseaに出品したとしても、何もしなければその存在はまず知られることはありません。
openseaは「注目の新人ですよ!」とか、「この作品のここが魅力的!」とかいちいち宣伝してくれないんですね。
openseaは、特にこの辺りの検索がよろしくなく・・・
売れているコレクションはopenseaでもランキング掲載されてさらに売れていくけど、まだ誰も知らない自分の作品は、最初は自分で宣伝しないと誰の目にも止まらないんです。
どれだけ良い作品であっても誰の目にも止まらなければ売れません。
たとえ売れたとしても、買ってくれた人が拡散してくれないと次に繋がりません。
コミュニティづくりやインフルエンス力をないがしろにしていると、圧倒的に認知に遅れをとります。
本当に良い作品であれば徐々に広がりを見せていくかもしれません。
でもそれって何ヶ月?何年?かかりますか?
twitterの活用
一般的には、twitterで自分のNFT作品を紹介・発信している場合がほとんどですよね。
「新作発行しました」
「コレクションみてください」
こんな宣伝ツイートだけでいいのか?
そもそもフォロワーの数は?
もし行き詰まっているのなら、色々試してみませんか?
①give away(ギブアウェイ)
王道ですが、認知を広げる最も早いパターン。
作品をタダであげるかわりに、自分の作品やコレクションを拡散してもらいフォロワーも獲得するという手段です。
「この作品を○名にプレゼント!条件:フォロー&いいねとRTしてね!」みたいな。
give awayのタグで検索している人もいるようなので、作品によっては、1日でものすごい数の人が集まるでしょう。
作品をタダで提供することと引き換えに(一時的)に大量のフォロワーを獲得できる可能性があります。
ここで考えなければいけないのは、give awayする作品と自分が売りたい作品・コレクションを同じにするかどうかという問題。
・コレクションの宣伝目的なので、販売しているコレクションと同じ作品をgive awayする
・フォロワー獲得がメインなので、give away用の作品を提供してコレクションとは差別化する
・コレクションはETH、give awayはpolygon
これらは一例ですが、自分のコレクション運営と照らし合わせて考えてみましょう。
②コラボ
これも王道ですが、他のクリエイターさんやコレクションとコラボしていくのも効果的です。
お互いのコレクションのファン同士が行き来して大きなコミュニティになれば一番ハッピーですね。
また、クリエイターさん同士の関係を強固にすることも、長く続けていく上でとても大事なことですよね。
③二次創作との掛け合わせ
give away、コラボとの掛け合わせで二次創作をするのも認知を広げる手ですね。
特に人気のコレクションの二次創作だと拡散されやすくおすすめです。
ただし、二次創作についてはクリエイターさんやコレクションの考えがそれぞれなので、二次創作OKなのかとか条件があるのかどうかを入念にチェックしておきましょう。
良かれと思ったことが、逆にトラブルにならないように・・・。
④エゴサーチ
自分の作品を買ってくれた人が「買いました!」のツイートをしている場合があります。
自分にタグ付けしてくれていれば通知が来るのでわかりやすいですが、そうでない場合は見過ごしてしまうかもしれませんよね。自分のコレクションのエゴサーチもしてみましょう。
いずれにしても、ツイートしてくれた人の後押し・拡散を忘れずに!
ツイートしているのって、「嬉しいから」「知ってほしいから」ですよね?
自分のツイートを拡散されたら嬉しいのと同じように、ほかの人も同じです。
自分の作品のことを呟いてくれているのであれば積極的に拡散していきましょう。
⑤twitterのコミュニティ機能
twitterにコミュニティ機能が実装されました。
これまでより気軽にコミュニティづくりができるので、やりとりができる範囲がかなり広がったのではないでしょうか。
ただし、利用できる端末にまだ制限があるので、今後に期待ですね。
Instagramの活用
パッと目を引くNFTはInstagramとの相性が非常に良いです。
InstagramはNFT発行機能の実装などを控えており、今後NFTとの関係が強固なものになると予想されています。
特に女性層はInstagramを利用している人が多いですよね。
注意したいのは、Instagramのフォロワーの層が女子中高生に偏っていたりするとそもそもNFTの利用ユーザーにならないのでは・・・という懸念があります。
逆に、バズらせてくれる可能性も大いに秘めているので、この辺りの舵取りが重要になるでしょう。
また、Instagramでは投稿内にリンクを貼れません。基本的にはプロフィール欄に自分のコレクションのリンクを一つ入力することしかできないので、リール機能などを上手に利用していきましょう。
コミュニテイづくりーdiscord
コミュニテイづくりも認知を広げる大事な作戦です。
コミュニティ運営の王道はdiscordというSNSツールですね。discordはもともとゲーム利用者向けのボイス付きチャットでしたが、その使いやすさからゲーマー以外にも広まっています。
ジェレラティブコレクションは特にそうですが、オープン前にdiscordを作って広めて、discord内で盛り上がりをしっかり熟成させた上で作品をmint!みたいな流れを作っているチームが多いですね。
また、NFTを購入した人だけが入れる部屋を用意しているコミュニティもあります。
NFTが同時に参加権になっているんですね。
こういった形でうまく利用することで、さらにプレミア感を演出することができます。
とは言えdiscordはだんだんと乱立してきているので、他のコミュニティに紛れないような独自性を打ち出していくことが必要かもしれませんね。
また、これからはdiscordとは差別化できるような仲間づくりが必要になってくるかもしれません。
1人1人に対応してファン(固定客)を増やそう
フォロワーが少ない初期の頃は、一人一人に対する対応がしやすい時期です。
自分の作品を気に入ってくれた人をしっかりフォローして、確実にファンになってもらいましょう!

コレクターの心理として、自分が気に入って買った作品の作者とやりとりができることは嬉しいことです。
特に、買った直後は最も充足感に満ちている段階なので、ここでのフォローを欠かさないようにしましょう。
買った作品が高く評価されていくことはとても嬉しいですよね、これはコレクター側も同じです。
ファンになってくれれば、作品の認知を広げるため、また作品の価値を上げるために勝手に宣伝をしてくれるようになります。
そして、継続して自分の作品を買ってくれる固定客にもなってくれる可能性が高いでしょう。
逆に、気に入って買った作品の良さを伝えたい!と思って発信していることに対して何のリアクションもなかったりすると、せっかく買ってくれたコレクターはガッカリしてもう二度と戻ってこないかもしれません。
1対1のドブ板営業のようで、全員にそんなことできないよ・・・と思う人もいるかもしれませんが、こういった姿勢というのは大事だと思いますね。
決して媚びるわけではないです、喜びを分かち合える仲間を増やしていきましょう。
コミュ障だから一人でやりたい
「コミュニティづくりなんか苦手」「やりとりするのが面倒だし、そもそもそういう交渉も苦手だから全部一人でやりたいし。」みたいに考えている人もいることでしょう。
実際に、一人で大量のジェネラティブコレクションをつくって運営している方もいますね。
ボクはリアルだとそれほどコミュ障ではないんですが、ネット上のコミュニケーションの方がどちらかというと苦手でした。なので、そういった気持ちも理解できます。
人には得意・不得意があるんだから、コミュニケーションが苦手なら、それが得意な人とチームを組めばよくないですか?マーケティングとかコミュニティづくりが得意な人を見つけられればの話ですが、分業制にするのも立派な作戦です。
でもそれすらも嫌ということであれば、twitter+ブログなど、自分でできる範囲でやっていきましょう。
時間はかかると思いますので、短期で消耗しないように長い目で続けられるような設計にしましょう。
③すぐに結果が出ると思っていないか
「一ヶ月経ったけど売れない」
「一つ売れてからずっと反応がない」
そんな悩みをお持ちの方もいるかもしれません。
よく考えてみましょう。
新規オープンしたラーメン屋にお客さんが入っていないなあと思うことはないですか?
新入社員の営業マンが先輩たちを置き去りにして爆売れすることってよくあることですか?
認知がまだ圧倒的に足りていないのかもしれません。
認知されていても、買ってよいのか見定められている段階かもしれません。
焦らずに、今のコレクションに何が足りないのか冷静に見定めましょう。
短期で結果が出ないと食いっぱぐれるような設計にしてしまっていると大変だとも言えますね。
ロードマップはできていますか?
コレクション運営をしていくにあたって、明確なロードマップはできていますか?
ロードマップとは、例えば
「まずは○○から初めて、○体のNFTを発行します」
「こうなったら、次のフェーズとして○○を行います」
「最終的に○体のNFTを発行し、NFTホルダーには○○を還元します」
このような計画書のようなものですね。
ロードマップを明確に打ち出してアピールしているコレクションも多いです。
なぜならコレクター側がNFTを購入するにあたっての安心材料になるからですね。

ロードマップを公表する必要があるわけではありません。
でも買う側の心理として、
「きちんと先のことまで考えられているんだな」
「大きなコミュニティになりそうだ」
「どんどん値段(プレミア)がついていきそう」
など、プラスの材料として捉えられる大事な要素になりますよね。
どうしても公表したくない場合はそれでも良いと思いますが、少なくとも自分の中で方向性や指針はしっかりと定めておきましょう。
まとめ
NFTコレクションを運営するなら
明確な戦略を持って
すぐに結果が出なくても焦らずに
楽しみながら発信を続けよう
めちゃくちゃ簡単にまとめました。
でも一番大事なことは、楽しむということだと思います。
楽しくないと続かないし、それはコレクターにも透けてみえてしまうでしょう。
これからNFTコレクションを始める人も、始めて悩んでいる方も、ぜひ失敗しないコレクションづくりをして楽しくて素晴らしいNFTをたくさん見せてくださいね!